いろいろな場面に直面しながら生きるのが人生です。
今まで生きてきた自分の価値観で「あ~できないかも~」と決めつけて足踏みすることがよくあります。
朝の法座である支部長さんが、こんな話をしてくれました。
「よく不都合な縁に出会うと、できないかも(鴨)をみんな飼ってしまう。でも、できるかも(鴨)を飼うと幸せに繋がりますよ。」
どんなことも前向きに努力する、面白いたとえ話でした。あなたは、どちらの「かも(鴨)」を飼いますか??
今日の法座では、相手の言葉をただ聞くのではなく、その奥ある相手の心を聞くことを学びました。
日頃、自分が納得することを第一にして相手の話を聞こうとすると、相手との違いに腹が立ち、私の方から良い関係を持ちづらくさせます。ですから、良い関係を結べないのは、その「相手」ではなく、そうさせている「私」が原因なんですね。
まずは、相手の言葉にとらわれず、その奥にある相手の心(願い)がどこにあるのか、自分の考えをちょっと横に置いて、白紙の心でよく観察して観ることです。すると、今まで気がつかなかった相手の心や努力しているところが見えてきます。
つまり、相手の立場に立って見れる私になっていくこと。そうすれば、よき人間関係を結べる相手が増えそうです。
あるお母さんのお話を朝の法座で聞きました。
いつも娘が「人と出会うと疲れる」と言っているそうです。
そのお母さんは、だんだんその話をしているうちに、私がいつも「人に優しくしなさい。」と口を酸っぱくして言っているからだなと気づかれました。
よくよく振り返れば、そのお母さん自身が、学生の頃、いじめを受けたつらい体験がありました。だから、私は余計に自分の子だけは、いじめをしない子になって欲しいと。そして、それを伝えられる優しいお母さんでいたいと願っていたんだなと。。
今回、今まで気がつかなかった、自分の本当の心を知ることになりました。
法座主さんからは、「親の思いを一方的に押しつけるのではなく、まずは子どもの声を聞いて、相手の立場に立って伝えることが大事ですよ」と教えてもらいました。