毎朝の法座では、その日の法座を学んで最後に気づきの発表をします。そこであるご主婦の方の話です。
『今、ふっと思い出したことがあります。それは私が子どもの頃の話です。お母さんと二人で買い物をしていると、隣にいるおばあさんが困っていて「大丈夫かな?」と思い、手助けをしてあげました。
するとお母さんが「あなたみたいに優しくできないわ~。」と私を褒めてくれたことを思い出しました。でも、その時は、普通のことだと思って、お母さんには何も言いませんでした。』
『でも、今になって思うのは、あの時、お母さんに「(そんな私は)お母さんから産まれてきた子やで。」と言ってあげればよかったなと思います。』と。
教会長さんからは、「もうお母さんは亡くなっているけど、今からでも遅くないよ。毎日のご供養の時に、その今の気持ちを伝えられたら、きっとあの世でお母さんは喜んでくれるでしょうね。」と話してくれました。
とても心が温かくなる気づきの発表でした。私も母が生きている間に、そういうふれ合いができたらいいなぁと思います。