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他人事にしない

オリンピックの賑わいとは対象的に、ロシアとウクライナの戦争のニュースに心を痛める毎日です。

 

ある日、ニュースで爆撃を受けるウクライナの街の映像や、ガレキの間から見える布団が赤く血に染まっている映像が流れました。

それを見た小学校一年生の娘の表情がどんどんこわばっていくのが見て取れました。

「これって日本も爆撃とか落ちるん?」と、怖がる娘に、『日本は大丈夫』と言って安心させてあげることもできましたが、『自分には関係のないこと』と、娘には思って欲しくないなと思った私は、一年生の娘に分かるように色々な話をしました。

 

ロシアという国と、ウクライナという国同士が話し合いで解決できなくて、戦争になってしまったことや、ウクライナでは男の人は国のために逃げないで戦いなさいって命令が出て、国から逃げることもできずに嫌でも戦わないといけなくなっていること…

 

でも、昔は日本も戦争をしていて、男の人は戦争に行かなければならないし、女の人は武器を作ったり、竹やりで戦う訓練をしていた時代があったこと。

 

曽祖父も戦争に行って、今戦争しているロシアがまだソ連という国だった頃に、戦争が終わってからも捕まっていたこともあったし、曽祖父の兄弟は何人も戦争に行って亡くなってるんだよ…。と話しました。

 

日本は戦争でたくさんの命を失って、たくさんの被害があったけど、戦争はしないという法律ができてからは60年以上戦争はしてないんだよ。だから今はこうして平和に暮らせているけど、隣の北朝鮮という国からは日本に向けて何度もミサイルが飛ばされているし、ロシアとウクライナの戦争も、日本がロシアに戦争を反対したことで、敵だと思われるかもしれないし、戦争の影響で灯油や石油の値段が上がったり、自分たちの生活にも影響は出ているんだよ…と話すと、

「じゃあ、日本は反対しなければいいやん。」と、娘は言いましたが、

「誰も反対しなければ、戦争はどうなる?戦争で苦しんでいる人はどうなる?」と聞くと…悩んでいました。

 

「世界中のみんなが戦争がない平和な世の中にならないと、自分も幸せにはなれないんだよ。だからいつも、世界が平和になりますようにって仏さまに手を合わせて祈ってるんだよ。」と話すと、娘はうなずいていました。

 

娘は「話し合いで解決できないなんて、大人なのに…。なさけない…。」とため息混じりにポツリとつぶやいていました。

 

「そうだね~。子どもだって喧嘩しても話し合いで仲直りしてるもんね〜。でもそれが大事やで!

今、あなたにできることは、まわりの友達や家族と喧嘩しても話し合ったり、許し合ったりしながら仲良くすることやで。そうすれば、どんどん幸せの輪がひろがるからね。」と話をしました。

 

そんな話を娘としながら、私自身が改めて他国の事と他人事にしないで、祈り続けよう!周りの人とのご縁を大切に、笑顔の輪がひろがるように笑顔を心がけよう!と思いました。

春はすぐそこまでですね(^-^)

DATE:2022年03月06日
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