朝の法座は、夫婦で自営をされている方のお話でした。
あるAさんのご主人は、仕事をおえて一緒に帰宅すると、いつも「おい、お茶!」とAさんに言われます。そのAさんは「今、一緒に帰ってきたのに、すぐ出てくるわけないでしょ?」。そして、その後の「メシ、フロ」もです。
長年、そんな言葉に疲れはて、「あなたより1時間早く家にもどって、ご飯の用意をさせて。」とお願いをします。すると、「お前は気楽な女だな。」と言い返されます。もう、その言葉を聞いてAさんは怒り心頭だったようです。
教会長さんがその話を聞いて、「その『気楽だな』の言葉の奥には、ご主人さんのどんな心があるのかな?」「ん~、わかりません。」「ご主人さんの心の中心は、いつも【仕事を最後までやり遂げるぞ】という心。そういう責任感の強い人だね。」「はい、そうです。」
「だから、自分が大切に見ているものとご主人さんが大切に見ているものが違うんだね。ただそれに気づくだけで、あなたの気持ちが切り替えられるかもよ。…… そうすると、いずれご主人さんが喜んでくれるようなあなたにもっとなれるかも知れませんね。(笑)」と…。
この法座を聞きながら、今、お話をしているAさんの心の奥は「いつもご主人さんに尽くしたい心があるから悩んでいたんだな」と見えてきました。言葉の奥にある心に気づくことは大切ですね。