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ブログ(日記)
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北丹後地震犠牲者慰霊供養2023

96年前、昭和2年3月7日 午後6時27分 マグニチュード7.3

最大震度6を記録する大地震が丹後地方で発生しました。

夕食時でもあった為、台所や風呂のかまどで薪が燃え、家屋は火種を抱えたまま倒壊し、被害は死者2925人、負傷者7806人に上り人口あたりの死者数は関東大震災を上回ったそうです。

 

私の祖父は、震源地でもある京丹後市出身で、実際に被災しており、祖父母の親戚や、家族も犠牲になっていたこともあり、祖父は、父に、この被災体験をよく話して聞かせていたそうです。

 

私自身も、幼い頃から父に丹後震災の話をよく聞いていました。なので、物心ついた頃から、3月7日の同時刻に、毎年サイレンが鳴るのと同時に、手を合わせることが当たり前に思うような環境で育ちました。

 

私は、今年も慰霊供養のお手伝いを少しでもさせて頂ければと思い、仕事も休みを頂いていました。

ところが、子どもがインフルエンザにかかってしまい、看病をしないといけなくなり、現地には行けなくなりました。慰霊供養の様子をYou Tube配信してくださっていたお陰さまで、支部と、自宅を行き来しながら、リモートで慰霊供養に参加させて頂くことができました。

 

そして翌日、職場の同僚から、「昨日は、休みを前もって入れてたけど研修だったの?」と、連絡がきました。

 

彼女には、私が佼成会の信仰をしていることを話していたので、正直に伝えてみることにしました。

 

「昨日は、丹後震災の日で、96年前の出来事ですが、私の祖父もこの震災を経験していて、父に被災体験をよく話していて、祖父母の親戚や家族も犠牲になってしまわれたと、私も父から話に聞いていたので、毎年、佼成会で慰霊碑の前で慰霊供養をさせてもらっていて、父も亡くなる前にこの慰霊供養を主となって頑張っていたので、私も今年もお手伝いをと思って、前もって休みを頂いてたんだ。」

と伝えると、

 

「震災が3月だということは知っていたけど、日にちまでは知らなかった。でも、もう忘れないよ。前に主人と慰霊碑にお線香持ってお参りしたことがあるんだけど、今からお参り行ってくるわ!」と、返事があり、彼女はすぐに京丹後市にある慰霊碑にお参りされ、慰霊碑の写真を送ってくれました。

 

そして、「京丹後市の方が、テントや献花台を撤去に来られていたり、おばあちゃん達がゴミ拾いをされていたのを見て、地域の方のお陰できれいに保たれてるんだね~。」と、教えてくれる彼女に頭が下がりました。

 

話を聞いて、手を合わせに現地にまですぐに行かれるその行動力と、真心に感動し、そして、私達の知らない影のお役を地域の方がしてくださっていることを彼女から教えて頂き、伝えてみて良かったなと心から思いました🙏✨

 

生きたくても生きられなかった方々の思いを胸に、今、生かされている自分の命をどう使うか…を考える機会となりました。

 

自分は大丈夫だろう…。と、どこかで思ってしまっていたなぁ。と反省し、いつ災害は起こるか分からないので防災対策、避難グッズの準備を今一度、確認しようと思います。

震災の日もこんないい天気だったそうです。

DATE:2023年3月12日
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