母の友達のAさんは地元の方ですが、遠方に住んでおられ吊るし雛を作成されます。藤の花で有名な地元のお寺に奉納したいと何度も連絡があり、やっと願いが叶ってご主人と一緒に来られました。そこへ母と私にも一緒に来て欲しいと言われました。
久しぶりに出会え、何か手伝おうかと何度尋ねても「いいから!出し方と片付け方を見ておいて!」と、返事をされます。でも、母は提案したり合わせたりしていて、母にしかできないな、母やからAさんの気持ちが分かるんやな。と思いました。
私は母からセッティングのやり方を忘れないようにとカメラマンを頼まれていたので写真を撮っていきました。
Aさんは、コロナが感染拡大する2年前に納めたかった吊るし雛。1つ仕上げるのにも、3年〜5年かかるそうです。それを、わずか3年ほどで5つも仕上げられたその作品は、その方の地元愛が溢れるとても素晴らしい物でした。
私はAさんの情熱的な行動を見て、ビックリしてしまいましたが、Aさんのご主人や、住職、住職の奥さまは、そんなやり取りを見てずっとニコニコしておられました。周りの人が合わせる行動、落ち着いた表情を見ている内に、私も楽しくなっていきました。
知らずしらずに、何があっても1つの事を成し遂げるチームプレイが出来ていたことに気がつきました。教会で色々なお役をさせてもらっているおかげだと思います。それと、Aさんの思いを受け取れる母の姿もすごいと思いました。
あまり母の事が好きではなかった私…。素敵なところを見つけていこうと思います。