娘は、運動会の練習で、Aくんを泣かせてしまったそうです。私の顔を見るなり、「5回もごめんねと謝ったのに、許してもらえなかった…」と泣きだしました。
私は「一生懸命やったことなんだから、大丈夫よ。」と、あれこれ言葉を並べて励ましました。でも娘は、納得がいかないようで、泣きやみません。
私は、だんだん投げやりな気持ちになって、「許してもらわなくても仕方ないよ~!!」と言ってしまいました。どんよりした空気の中、娘は泣きながら寝ました。私は、どう関わったらよかったのか…後味が悪い気分に。
教会長さんに、聞いて頂くと、「泣きながら帰ってきたことは、家が安全地帯になってるから良かったですね。安全地帯と言うのは、温かく子供を受け入れること。また、相手の心を開くというのは、ほめるだけじゃないですよ。ほめたり叱ったり、その時どきにあわせた言葉で、相手に関わるといいですね。そうすると、相手の心にずっと残っていくことがあります。」と教えていただきました。
私は、そうだなぁ。家は娘にとって安全地帯なんだなぁ。守られてゆっくりできる場所を作ろうと改めて確認できました。
佼成出版社から発刊された本「私は、看取り士。」が原案本となった映画「みとりし」が公開されております。
一部の映画館のみの上映ですが、お時間があればぜひご覧ください。詳細は、以下のHPをご覧ください。
〇佼成出版社
新刊紹介『私は、看取り士。わがままな最期を迎えます』
https://www.kosei-shuppan.co.jp/book/b375517.html
〇映画『みとりし』公開サイト
ぴあ初日満足度ランキング 第3位!!
http://www.is-field.com/mitori-movie/index.html
*予告だけでも感動!!
朝の法座でBさんは先日のお当番のエピソードを話してくれました。
「『明日、お当番の人に食べてもらおう~』と、前夜からおでんを作って教会に持っていきました。すると、ある人から『なんや、これだけか。少ないなぁ~ケチな人やね。』と言われてしまい。。その言葉を聞いて、ものすごく腹が立ちました!!」
「そして結局、そのまま家に帰ったんです。でも家では、主人が「おいしい!」と食べてくれました。すると、こんなに美味しいおでんなのに…と、ますます腹が立ってきて…」と言われます。
教会長さんは、「一生懸命だったんですね。その『ケチやね。』とは、その人なりの見方。あなたは、一生懸命、奉仕しようと思われたんですよね。悔しかったですね。」
「でも、この道場ではいろんな人がいます。ただ自分が奉仕できて良かったではダメです。なぜなら、まだ自分の都合が入っている。相手に100%合わせられて、はじめて『奉仕の心』と言えるです。」
Bさんは、「そうですね…まだまだでした。これからは、どんなことを言われても広い心で受け止める優しさを、この道場で身につけたいです。」と決意をされました。
9月10日の式典の後に共育部で法座を実施しました。
Hさんの悩みは長男さんのことです。長男のAくんは小学校6年生。最近、「学校へ行きたくない」と泣いて嫌がります。最後は微熱まで出て、行けない日が続いています。そこで教会長さんに聞いてもらいました。
教会長さんは、「Aくんは、実際に身体に症状が出ているんですね。そんな時は無理をさせてはいけません。ところで、いつも家でその息子さんの気持ちを聞いてあげていますか?」
Hさんは首を横にふりました。「話そうとしても、息子からあんまり返事がないんです。」
教会長さんは続けて、「あきらめないでね。相手の気持ちが温かくなるような質問をたくさんするんですよ。たとえ、返事がなくてもね。Aくんの心が満たされれば、特別な事情がない限り、自然に学校にも行けるようになりますよ。」その後、具体的に接し方を教えてくださいました。
その子が何を求めているのか・・・親は相手の心をキャッチできる「温かさ」がいつも大切なんですね。
私も「どうしたら、わが子を笑顔にできるのか」
この言葉を忘れずに、子どもとたくさん話をして、気持ちをキャッチしたいです。
夏休み最後の日、息子から「宿題一つ忘れてるかもしれない…」と聞かされました。理科の先生から、3日分の星座観察の宿題が出ていたのを思い出したようです。
私は、一瞬、腹が立ちました。でも、息子のしゅんとした様子を見て、正直に先生に謝るように伝えました。
すると、おばあちゃんから「黙っていたら分からないよ。先生には何にも言わなくても、いいよ。」という言葉が!!私は、何で人をだますようなこと言うの?とおばあちゃんを責める気持ちがわきました。
学校から帰って来た息子にその宿題の件を聞くと、先生は怒らずに「できる日でいいからやって来なさい。」と言ってくれたそうです。息子もちゃんと先生に正直に話すことができたんですね。その後、親子で星空を観察することが出来ました。息子も自分で星座表を見ながら、夏の星を見つけられたことをとても喜んでいました。
教会長さんから、「よい関わりできましたね。おばあちゃんのその一言で、自分たちが大切にしているものが見えたんじゃないですか?」と教えていただきました。
見方を変える事で、人を責めずに感謝ができるようになった法座でした。
ちょっとした事で動く心。聞かせて頂いてよかった!!