朝の法座でBさんは先日のお当番のエピソードを話してくれました。
「『明日、お当番の人に食べてもらおう~』と、前夜からおでんを作って教会に持っていきました。すると、ある人から『なんや、これだけか。少ないなぁ~ケチな人やね。』と言われてしまい。。その言葉を聞いて、ものすごく腹が立ちました!!」
「そして結局、そのまま家に帰ったんです。でも家では、主人が「おいしい!」と食べてくれました。すると、こんなに美味しいおでんなのに…と、ますます腹が立ってきて…」と言われます。
教会長さんは、「一生懸命だったんですね。その『ケチやね。』とは、その人なりの見方。あなたは、一生懸命、奉仕しようと思われたんですよね。悔しかったですね。」
「でも、この道場ではいろんな人がいます。ただ自分が奉仕できて良かったではダメです。なぜなら、まだ自分の都合が入っている。相手に100%合わせられて、はじめて『奉仕の心』と言えるです。」
Bさんは、「そうですね…まだまだでした。これからは、どんなことを言われても広い心で受け止める優しさを、この道場で身につけたいです。」と決意をされました。
9月10日の式典の後に共育部で法座を実施しました。
Hさんの悩みは長男さんのことです。長男のAくんは小学校6年生。最近、「学校へ行きたくない」と泣いて嫌がります。最後は微熱まで出て、行けない日が続いています。そこで教会長さんに聞いてもらいました。
教会長さんは、「Aくんは、実際に身体に症状が出ているんですね。そんな時は無理をさせてはいけません。ところで、いつも家でその息子さんの気持ちを聞いてあげていますか?」
Hさんは首を横にふりました。「話そうとしても、息子からあんまり返事がないんです。」
教会長さんは続けて、「あきらめないでね。相手の気持ちが温かくなるような質問をたくさんするんですよ。たとえ、返事がなくてもね。Aくんの心が満たされれば、特別な事情がない限り、自然に学校にも行けるようになりますよ。」その後、具体的に接し方を教えてくださいました。
その子が何を求めているのか・・・親は相手の心をキャッチできる「温かさ」がいつも大切なんですね。
私も「どうしたら、わが子を笑顔にできるのか」
この言葉を忘れずに、子どもとたくさん話をして、気持ちをキャッチしたいです。
夏休み最後の日、息子から「宿題一つ忘れてるかもしれない…」と聞かされました。理科の先生から、3日分の星座観察の宿題が出ていたのを思い出したようです。
私は、一瞬、腹が立ちました。でも、息子のしゅんとした様子を見て、正直に先生に謝るように伝えました。
すると、おばあちゃんから「黙っていたら分からないよ。先生には何にも言わなくても、いいよ。」という言葉が!!私は、何で人をだますようなこと言うの?とおばあちゃんを責める気持ちがわきました。
学校から帰って来た息子にその宿題の件を聞くと、先生は怒らずに「できる日でいいからやって来なさい。」と言ってくれたそうです。息子もちゃんと先生に正直に話すことができたんですね。その後、親子で星空を観察することが出来ました。息子も自分で星座表を見ながら、夏の星を見つけられたことをとても喜んでいました。
教会長さんから、「よい関わりできましたね。おばあちゃんのその一言で、自分たちが大切にしているものが見えたんじゃないですか?」と教えていただきました。
見方を変える事で、人を責めずに感謝ができるようになった法座でした。
ちょっとした事で動く心。聞かせて頂いてよかった!!
先日、息子のクラスに転校生のA君が入り、運動クラブも息子と同じところに入部してくれ、これからが楽しみでした。
そのA君、息子ととても仲良くなり、学校から帰宅してすぐに家に遊びに来るようになりました。しかし、宿題をしている息子のゲームを借りて、ゲーム三昧で…。運動クラブでも、球技道具を振り回し、辺りをウロウロしたりして、いつも何をしだすか分かりません。もう、私の心はモヤモヤ&ヒヤヒヤです。
ある時、朝の法座で、私の気持ちを聞いてもらいました。
法座主さんは「あなたの息子さんは、そんな友達にゲームを貸して優しい子ね。…」そして、続けて「ところで、A君は『座敷童子(わらし)』のような子だね。その子のおかげで、その運動クラブのチームが一致団結して強くなってませんか?」
たしかに今年は、試合で優勝が続いています。2度も県大会に出場していました。目からウロコです!!
最後に「その子のおかげで、お母さん達も一生懸命、子ども達を意識して支えようとするし、子ども達もそれに応えようと意識する。」と、A君の存在がみんなの”やる気”と”団結力”を引き出す大きな原動力になっていることに気づきました。
これからも大切な仲間の一人として見ていきたいと思います。
朝の法座で、ある婦人のA さんが職場の話をしてくれました。
自分の担当する職場で、上司が不在になると、怠ける人たちが出てくるそうです。そんな人たちを見ていると、頑張っている自分がアホらしくなってくると。そこで、「こんな自分をどう思われますか?私は、いつも自分に自信が持てません。」と自分の悩みを話されました。
教会長さんは「周りに怠ける人がいても、努力しているあなたは素晴らしい! 大切なのは、周りの環境でなく、あなた自身が与えられた仕事にどう向き合っているか。…」と。
そして、続けて「仏教では縁起観という見方があって、いつも目の前の出会いを大切にすること。自分が良き縁になろうと努力することです。だから、周りに振り回されず、自分の与えれたものに集中して喜びを感じていくことが幸せになれる真因をつくることですね。」
「でも、その時は、一見、損をしているように思うかも。。でもね、最後は、きっと周りにとって必要とされる『あなた』になれますよ。なぜなら、そんな人、良識ある人は、あなたをほっとけないからね。」
「そんなことがわかってくると、大丈夫! あなたはきっと自分にも自信が持てるようになれます。頑張ってね。」と最後に話してくれました。
すると、Aさんは「わかりました、頑張ってみます。」と笑顔になってくれました。